走りながら意思決定し続ける、企画営業という仕事

—まずは、これまでのキャリアについて教えてください。

新卒では三菱UFJ銀行に入って、 営業 や企画をしていました。その後、政治の世界に関わりたくて選挙に出たんですが、落選して…。それで一度、アクセンチュアに転職して、コンサルを経験しました。そこから2021年から現職のSBIリクイディティ・マーケットに入りました。

—なかなか波乱万丈ですね！ 政治から金融に戻ってきた理由は？

政治に挑戦したのは、「 国家・国民 のために働きたい」という思いがあったからなんです。 落選を経験して、政治は諦めて「民間企業で公益につながる仕事がしたい」と改めて考え 、もう一度金融業界に戻ろうと考えました。

—企画って、結構スピード感が問われそうですね。

めちゃくちゃ速いです（笑）。「こういう 新しい施策 やりたいんだけど、どう？」みたいな話がどんどん飛び込んできます。ときには1ヶ月に10本くらいプレスリリースを出すようなこともあるので、数で勝負してる感覚ですね。自分から探さなくても、次から次へと新しい案件が来るので優先順位をつけながら取捨選択することがとても重要です。

—走りながら意思決定していくタイプの仕事ですね。

本当にそうですね。あれこれ考える時間よりも、とにかく「まずやってみる」。 メガバンクでは 石橋を叩いて渡らない（叩き壊す）のが正解だと言われていましたが、SBIに来てからは、石橋を渡りながら考えることが増えました（笑）。 50%くらいの完成度でも見せて、早く動くことを良しとするカルチャーです。

—忙しそうですが、ワークライフバランスはどうですか？

そこはちゃんと取れてますよ。忙しい時もありますが、18時半くらいにはほぼ人はいないです。「休むときはしっかり休む」「やるときは一気にやる」っていうメリハリのあるカルチャーですね。
私自身も 子どもの体調不良とかで急遽休みを取ることは何度もあったんですけど、 休みの連絡すると快く許容してくれるのは本当にありがたいです。また、個人の裁量が大きい分、自分でペースを整えやすいのもありがたいです。

—印象に残っているプロジェクトはありますか？

某企業の顧客資産の移管対応は特に記憶に残っています。流出事故のあと、VCトレードとして受けることになったんですが、 業界で注目されていましたし、お客様の利益に資する案件として使命感を持って取り組みました。

—その中でもやりがいを感じたのは？

「自分で意思決定しなければならない」という点ですね。以前は誰かの決定を待つことが多かったんですが、 この会社では立場によらず大なり小なり 自分で意思決定をする回数がとても多い環境です。
「AとB、どっちでもいいけど、 一方 を選んでその責任を取る」っていう働き方は、すごく自分に合ってると思います。

—意思決定が成長につながっている実感はありますか？

はい。日々仮説を立てて進めていく中で、巻き込み力、案件調整力、意思決定力、クローズ力…いろんなスキルが自然と身についてきました。

—ちなみに、金融業界未経験の方でも活躍できますか？

全然できます！ 金融にいたからって暗号資産に詳しいわけでもないので。そもそも暗号資産に詳しい人はあまりいないですし（笑）。バックグラウンドが違う方も多いですが、必要な知識をつけながら、それぞれの視点で活躍されていますよ。

—会社の雰囲気についても聞かせてください。

いい意味でフラットです。Slackでも活発にやり取りしていて、ミスをしても社長が“草スタンプ”でリアクションしてくれるくらい（笑）。真面目だけどガチガチすぎず、おおらかな人が多い印象ですね。

—経営層との距離感はどうですか？

すごく近いと思いますよ。 経営会議で意見を交わすこともあれば、物理的に社長と席が近いので、 相談 したいことがあればすぐ話せるような環境です。